蛇口直結浄水器5社を徹底比較|ランニングコストで3万円差!コスパ最強は?

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「ねぇねぇ、1,980円で浄水器が買えるって本当かなぁ?」

妻がスマホ広告を見せながら、興奮気味にこう言ってきたのが全ての始まりでした。

「あーだめだめ!そんな広告信じちゃダメだよ。そんなのあるわけないじゃん!」

「浄水器が1,980円」という破格の安さは、申し訳ないけど私には怪しさしか感じられませんでした。最近のスマホ広告には詐欺まがいのものがとても多く、私は慎重派・・というか、スマホ広告は基本的に信じない派でした。

しかし妻は真剣でした。

今私たちは仕事の関係で別々に暮らしているのですが、私がいるのは古い私の実家で、浄水器は一応使っていましたが古くてもう使えない状態。

妻も妻の実家にいるのですが、そちらは浄水器自体なくて、水の汚染とか心配だし、両方で浄水器があった方がいいね、と話していたのは事実です。それにしてもこの値段は怪しすぎる・・・

でもさ、PFASも除去できるらしいよ

と続けます。

PFAS(ピーファス)という有害物質が水道水に混ざる問題は最近ニュースでも聞いたことがあって、気になるねと二人で話していました。

でも本当に大丈夫かなぁ?1,980円ってありえないでしょ?

そんな疑問から、私はこの「きよまろスマート」という商品と販売会社について徹底的に調査することにしました。

ところが、調査を進めるうちに予想外の発見があったのです。

この記事は、妻が見つけたスマホ広告への疑念から始まり、蛇口直結型浄水器5社を徹底比較した結果、見えてきた驚きの事実をまとめたものです。

【この記事で分かること】
  • 「1,980円浄水器」の本当のコストとは
  • 主要5社の蛇口直結型浄水器の徹底比較
  • 3年間で3万円以上差がつくランニングコストの真実
  • あなたの状況に合った最適な浄水器の選び方

「1,980円の蛇口直結浄水器」に驚いて調べてみた!

まずは「きよまろスマート」を徹底調査

最初は妻が見つけた「きよまろスマート 1,980円」について調べ始めました。

調べてみると:

  • 販売元のダイト薬品株式会社は60年以上の実績を持つ老舗企業
  • 楽天での評価は800件以上で平均4.4点と高評価
  • PFAS(有害化学物質)除去にも対応

決して「怪しくはない」ことが分かりました。商品も楽天やAmazonで確かにその値段で販売しています! 騙し広告ではありません!

でも、ちょっと待てよ・・・

調査を進めるうちに、気になる点が出てきました。

んん? 待てよ・・?

調べてみると、いわゆる「プリンターのインク商法」と似た構造では?と感じました。

私はフリーでデザインの仕事をしていて、これまでプリンターは何台も買ってきました。(近年特に)本体はわりと安いけど、インクやトナーや交換部品が高い。結局、長期的にはかなりの出費になる、あれです。

プリンター

販売ページを何度も読み返して、ようやく理解できた料金体系から見えてきたのはそれに似た価格構造でした。

  プリンター本体は安いが、インクやトナーが高い

 浄水器本体は安いが、カートリッジが高い

きよまろスマートは

  • 本体:1,980円(激安!)
  • カートリッジ:5,800円/個(4ヶ月ごと) です。

これって、長期的に見るとどうなんだ? 計算してみるか…

せっかくなので他社商品も調べ、計算&徹底比較してみた!

どうせ調べるなら、他の主要メーカーの蛇口直結浄水器も比較してみようと思い、楽天やAmazonでほぼ同じ価格帯で多く販売されていた、以下の5商品をピックアップしました。

調査対象:

  • きよまろスマート(ダイト薬品)
  • クリンスイCB093(三菱ケミカル)
  • 東レ トレビーノ カセッティMK308T
  • パナソニック TK-CJ24
  • タカギ H780E

各商品のスペック、価格、カートリッジ情報を入念に調べて、比較表とグラフを作成しました。

(1)5商品の基本スペックを比較

まずは、この5商品の主なスペックをまとめてみましたので、ご覧ください。(横にスクロールできます)

製品名初期費用付属カートリッジの数カートリッジ交換頻度除去物質数PFAS除去交換時期表示その他の特長
きよまろスマート1,980円1個4ヶ月12物質なしコンパクト、サブスクもあり
クリンスイCB0933,500円2個3ヶ月14物質バー表示フラットデザイン
東レMK308T3,600円2個2ヶ月12物質手動で表示時短・高除去タイプもあり
パナソニックTK-CJ2410,100円1個1年19物質液晶表示カートリッジ交換が最も長い(1年)
タカギH780E4,000円1個4ヶ月6物質※なし塩素除去

表の注意書き

  • 価格は2025年11月7日時点の、楽天・Amazonをチェックしての中間的な価格です。
  • 購入は楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングなど大手通販サイトの他、各社の公式オンラインショップなどでも購入できます。
  • 実売価格は販売店によって差がありますし、500円クーポンなどもあったりします。上記の価格は平均的な参考価格です。
  • 初回本体に付属しているカートリッジは、クリンスイと東レトレビーノが2個、他は1個です。
  • カートリッジは2〜4個セットで安く販売しているものが多く、記載したのはそれらの中間的な1個の価格を計算したものです。
  • 除去物質数は、各メーカーが公表している数を記載しましたが、内容が違うので単純な善し悪しの比較はできません。(PFASは全ての商品で除去できると書いてありました)
  • タカギは除去物質数が少ないですが、表記基準が異なる可能性があります。

(2)ランニングコストを比較!そこからわかった衝撃の事実

初期費用だけで選ぶとこうなる…

初期費用だけ見ると:

  • きよまろスマート:1,980円(圧倒的!)
  • クリンスイCB093:3,500円
  • 東レMK308T:3,600円
  • タカギH780E:4,000円
  • パナソニックTK-CJ24:10,100円

「やっぱりきよまろスマートが最安だ!」と思いますよね。

でも、カートリッジ代を含めた総コストを計算してみると…

3年間の総コスト比較グラフ

各商品の初期費用と購入後3年間にかかる費用(ランニングコスト)をグラフにしてみましたので、ご覧ください。

このグラフを作りながら、目を疑いましたよ。

【グラフから分かること】

  • 購入時:きよまろスマートが圧倒的に安い(1,980円)
  • 4ヶ月後:クリンスイに逆転され始める
  • 1年後:きよまろスマート 13,580円 vs クリンスイ 6,500円(約2倍の差)
  • 3年後:きよまろスマート 48,380円 vs クリンスイ 18,500円(約2.6倍の差!)

3年間で見た時の費用の順位は?(安い順に)

1位:クリンスイCB093:18,500円(最安)

2位:パナソニックTK-CJ24:19,500円

3位:東レ トレビーノMK308T:30,000円

4位:タカギH780E:34,400円

5位:きよまろスマート:48,380円

初期費用が最安だったきよまろスマートが、3年総額では最高額になってしまいました。 (^^;

なぜこんなに差がつくのか?

理由は言うまでもありませんね。カートリッジ単価の違い です。

各社のカートリッジの単価を調べると概ね以下のようになりました。(3個パック・4個パックで売られているものも多いですが、それらの平均的なところを計算したものです)

  • きよまろスマート:5,800円 /個
  • クリンスイCB093:1,500円 /個
  • 東レMK308T:1,300円 /個(標準タイプ。「時短タイプ」はこの2倍以上します)
  • パナソニックTK-CJ24:4,700円 /個
  • タカギH780E:3,800円 /個

きよまろスマートのカートリッジは、クリンスイの約4倍の価格なのです。

なんですが・・・

調べる中で、はっと気がついてしまいました・・・

きよまろスマートを長期で使用する裏ワザ?

調査中に気づいたのですが、きよまろスマートには理論的な「裏ワザ」が存在します。

本体(カートリッジ1個付き)が1,980円なのに対し、カートリッジ単品は5,800円。

ということは、4ヶ月ごとに本体ごと買い直せば、3年で17,820円と5社のうち最安値になる計算です。

ただしこれは

  • 本体が余る(環境負荷の問題)
  • メーカーの想定外の使い方でよろしくない
  • 倫理的にやはりおかしい…  などの問題があります。

私はこの方法を推奨しません。しかし情報として知っておくべき事実だと思います。

「1,980円広告」について思うこと

まず、きよまろスマートの広告にあった「初期費用1,980円」は嘘ではありません。確かにその価格で買えます。

ただし、カートリッジ代を含めた総コストを考えると、決してお得とは言えないという事実があります。

広告では「1,980円」という激安さだけが強調され、その後のランニングコストが見えにくくなっています。これは少し「まぎらわしい」と苦言を言わざるを得ません。

とはいえ、決して きよまろスマートが悪い商品というわけではありません。後述しますが、使い方次第では合理的な選択になる場合もあります。

【状況別】あなたに最適な浄水器はどれ?

比較調査の結果、「万人にとってベストな浄水器」は存在しないことが分かりました。

使用期間、家族構成、重視するポイントによって、最適な選択は変わります。

少し長くなりますが、この章では、使う人の状況や目的別に最適な商品を選んでみます。

長期コスパ重視なら → クリンスイCB093

クリンスイは今回調べた中ではランニングコストが最も安いです。3年で18,500円と激安。標準的な家庭に最適と思います。

  • 3年総額18,500円(最安)
  • カートリッジ単価1,500円(安い)
  • 交換頻度3ヶ月(手間も少なめ)
  • 除去物質14種類(充分)
  • 交換時期の表示バーあり
  • 楽天・Amazonで購入しやすい

こんな人におすすめ:

  • コスパ重視
  • 標準的な家庭(2〜4人)
  • 長く使う予定

手間を最小限にしたいなら → パナソニックTK-CJ24

パナソニックは、クリンスイよりもランニングコストはやや高いですが、カートリッジ交換が年1回だけ!という楽ちんな商品で、除去性能も最高レベルです。

  • カートリッジ交換が年1回だけ(超楽!)
  • 除去物質数が19種類(5商品中、最多)
  • 液晶表示で交換時期が分かりやすい
  • ランニングコストは3年で19,500円(2番目に安い)
  • パナソニックブランドの安心感

こんな人におすすめ:

  • カートリッジ交換はなるべくしたくない、あるいは交換を忘れるのが心配な人
  • 除去性能(除去できる種類)重視の人
  • 大手ブランドの安心感が欲しい人
ヤマダ電機 楽天市場店
¥10,630 (2025/12/25 13:16時点 | 楽天市場調べ)

私自身は、現時点で、クリンスイとパナソニックで迷っています。クリンスイは口コミもいいし、長期で使うならコスパもとてもいいです。パナソニックはブランドの信頼感と、1年間交換しなくてもいいというのがとてもラクだと思っています。近々決めて購入し、商品レビューします!!

短期利用(半年以内)なら → きよまろスマート

半年以内の短期利用なら、実は最安!

  • きよまろの「初期費用1,980円」は圧倒的
  • 半年以内なら総コスト約7,780円で最安
  • コンパクト(高さ5cm)
  • DPD試薬が付属していて、塩素除去確認ができる

こんな人におすすめ:

  • 賃貸で短期間だけ使いたい
  • お試しで使ってみたい
  • とにかく初期費用を抑えたい

手間なくカートリッジ管理したいなら → きよまろスマート(サブスク)

多少お金はかかりますが、カートリッジが定期配送されるので注文の手間や交換忘れがありません。24ヶ月で本体が新品に交換されます。

  • 月額990円(1年目)〜1,245円(2年目以降)でカートリッジが自動的に送られてくる
  • 24ヶ月で本体が新品に交換(これは大きなメリット!)
  • カートリッジを注文する手間や注文忘れの心配なし
  • 3年総額41,880円

こんな人におすすめ:

  • 定期配送が好きな人
  • 本体交換保証が欲しい人
  • 注文の手間を省きたい人

大家族・大量使用なら → 東レ トレビーノMK308T

時短タイプ高除去タイプのカートリッジが選べる。

  • 水流が速い(大量に使う家庭向け)※時短&高除去タイプのカートリッジ使用時
  • カートリッジが安い(4個セット)
  • 時短&高除去タイプのカートリッジが選べる(価格がかなり高くなります)
  • 3年で30,000円(中間的 ※通常タイプのカートリッジ使用時

こんな人におすすめ:

  • 4人以上の家族
  • 料理等で大量に水を使う人
  • より多くの物質を除去したい人

タカギH780Eはどう?

正直に言います。今回の5社比較では、タカギの突出した特徴が見つかりませんでした。

  • Amazonでメイン扱いされている人気商品
  • シンプルなデザイン
  • ただし除去物質数の表記が少ない(もしかして基準が違う可能性も?)
  • 3年で34,400円(高め)

こんな人におすすめ:

  • タカギブランドが好きな人
  • シンプルデザイン好き

まとめ:初期費用だけで選んではいけない

調査して分かったこと

妻のスマホ広告から始まった、私の今回の調査は、予想以上に奥深いものでした。

調査で分かった重要なポイント:

  • 初期費用と総コストは別物
  • 使用期間・家族構成で最適な商品は変わる
  • 「安い広告」に惑わされず、ランニングコストを見るべき
  • でも、状況次第ではどの商品も「正解」になり得る

そして、これもぜひお伝えしたいことです。

浄水器選びで重視すべきポイント:

  • 総コスト(初期費用+カートリッジ代)
  • カートリッジ交換の手間
  • 除去したい物質(PFAS含む)
  • 本体サイズ・デザイン
  • 交換時期表示機能

(私の結論)迷ったらこれを選べば間違いない

長く使う予定+コスパ重視クリンスイCB093

手間を減らしたい+高性能パナソニックTK-CJ24

先ほども書きましたが、個人的にこのどちらかを購入するつもりです(どちらにするかはまだ若干迷っていますが)購入しましたら

  • 取り付け・使用感レビュー
  • 簡易水質検査キットでの検証
  • カートリッジ劣化の追跡調査

などをレポートしていきますね!

価格・スペックは変動する可能性があります。最新情報は各販売サイトでご確認ください。

各商品の詳細を確認したい方はこちらへ

きよまろスマート を[Amazonで見る][楽天で見る]
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東レMK308T を[Amazonで見る][楽天で見る]
パナソニックTK-CJ24 を[Amazonで見る][楽天で見る]
タカギH780E を[Amazonで見る][楽天で見る]

最終更新日:2025年12月29日

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